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chomoku

"大衆演劇が在る状態"が好きなので

2016年12月10日夜の部 筑紫桃太郎一座花の三兄弟@オーエス劇場 お芝居「甚太郎旅日記」

土曜夜のオーエス劇場、筑紫桃太郎一座花の三兄弟公演へ。

夜風の寒さも吹き飛ぶ楽しさ

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ラストショー「雄叫びボーイ」

 

あらすじ(冒頭のみ)と配役

甚太郎・宇之吉の二人の旅がらすの珍道中?を描いた時代任侠喜劇。
1幕4景・55分。
(以下、聞き取りメモより。名前の漢字は当て字です)

(配役)

  • 時雨の甚太郎(ちょっと変わった?性格) 筑紫桃之助座長
  • 上州の宇之吉(喧嘩の腕の立つ二枚目) 玄海花道花形
  • 仏一家の親分 みやま昇太座長
  • 鳥追い女(身体が大きい分 お酒も沢山呑める) 筑紫桃太郎弟座長
  • おみよお嬢さん 筑紫あいさん
  • 仏一家・お花お嬢さん 筑紫あいさん(二役) 
  • 茶店の娘 筑紫つばささん
  • 敵方の用心棒 筑豊國太郎頭取
  • 仏一家の用心棒 筑豊國太郎頭取(二役)


幕開け、喧嘩出入りの最中。喧嘩支度で、威勢良く駆け込んでくる宇之吉。続いて兄貴分の甚太郎。実は甚太郎は「カマ男」。可愛いものが大好きで"血"を見るのはキラい、本当は喧嘩なんかしたくない。でも、一家のお嬢さん・おみよに気に入られたいがために、仕方なくやってきたのだ。

親分は相手方の用心棒に殺されてしまう。

心配してやって来たお嬢さんは、甚太郎には目もくれず、宇之吉に駆け寄る。それを見た甚太郎は宇之吉に「堅気になってお嬢さんを守ってやれ」と言い、泣く泣く身を引き、旅に出る。

たどり着いた町の茶店で、お金をなくしてしまった鳥追い女の飲み代を出してやる甚太郎。鳥追い女は甚太郎を気に入り、後を追う。

さて、その町のやくざ・仏一家に、わらじを脱ぐことになった甚太郎は、親分の妹を見てびっくり。元いた一家のお嬢さんにそっくり。早速今度こそと思った矢先、甚太郎を追って旅かけてきた宇之吉が現れて・・・

 

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甚太郎役 筑紫桃之助座長 口上挨拶 

 

感想など

いやーー笑った笑った。お腹が痛くなるほど笑いました。

幕開けから終始テンポが良くて、意表をつかれることの連続で。まずは甚太郎の「カマ男」ぶり。真っ黒い合羽と三度笠、ビシッと決めて花道からやってきて、おお〜かっこいいアニキ登場〜と思いきや、合羽をばさっと脱いだら、水玉の足袋に花の帯留め。「喧嘩はダメ!話し合いで解決よ」クネッ。

一見"変な"甚太郎ですが、主張はいちいち真っ当なので面白い。

「昼の部よりパワーアップしてる」と宇之吉が突っ込み。立ち回りの時も、用心棒が「夜の部、みんな張り切ってるなー」とつぶやくほど、舞台とともにお客さんのノリも上々、どんどん盛り上がっていく感じ。

最後も「えええ」とびっくり。「底力」半端ない座長でした。


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ある時から喜劇になった股旅劇

筑豊國太郎頭取のお話によると、これはもともと主人公甚太郎は二枚目の設定だったそう。それをある時、ちょっと変えてみようと三枚目にして演ってみたら、なかなかよかった?以来、今回のようなやり方になった…そうです。

なので自家パロディとでもいいましょうか、股旅の王道芝居が、甚太郎という異質なキャラクターを入れることで、一気にコメディに。また「運命は繰り返す」、前の一家で起こったことが仏一家でもまた起こる。繰り返しの妙の面白さです。

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舞踊ショー準備の前にいろいろ話を聞かせてくれる頭取。めっちゃ面白い!これを聞くだけでも来たくなる

 

大衆演劇ではアドリブで笑いを取ることが多く、それはそれで面白い時もあるのですが、、、「筋で笑わせるのが喜劇」と観劇仲間が教えてくれて、わたしもその方が好きやなあと思いまして。これは"筋"で笑わせてもらえるものでした。

泣けるお芝居で心に残るものの数に比べると、喜劇は少なめ。「甚太郎旅日記」は、もう1回見たい喜劇の、貴重な1本に加えさせてもらいました。

"筋"だけではなく、この夜は「みんな乗ってるなー」という言葉が出るほど、演じる役者さんの勢い、楽しそうなやりとりが一層面白くて。

体格の良い桃太郎弟座長の演じる鳥追い女も、とってもいい味出してはりまして。茶屋で「一番大きなお酒を持ってきて」と注文し、甚太郎は「一番小さなお酒持ってきて」と。

宇之吉が、喧嘩出入りに飛び出す時「喧嘩はここと(顔パンッ)ここで(腕パンッ)やるもんですぜ!」と決め。格好いい〜。

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玄海花道花形 舞踊では陶器の人形のような美しい女形

 
アドリブで一番ウケたのは、仏一家の用心棒との対決場面。「どっかで見たことがあるな」と言う甚太郎と宇之吉に、ぐっと睨んで一言「お前たちのお父さんだ!」 

 

舞踊ショーも好きな舞踊いっぱい。。以下、何枚か:

筑紫桃之助座長「深川がたくり橋」

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赤の影と踊っている 最後は帯がシュルシュルと解けて。。。(ひえええ)

博多家桃太郎弟座長 女形

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体格が良い男性がここまで"女性"になるのがすごいといつも思う
大衆演劇マジック

玄海花道花形「歌麿

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ドクロの着物で妖艶に 袖の柄と手が繋がって 

 

ゲスト みやま昇太座長「翼をください

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宙に浮かぶ扇
オーエス劇場の長ーい距離からの投光で作られる"影"が好きだなあ

 

筑紫あいさん

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筑紫つばささん

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國太郎頭取

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ラスト舞踊「雄叫びボーイ」初めて聞きました これも楽しい〜〜

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オーエス劇場は今回が初乗りだそうです。
頭取に「力入ってます」と言われ、ますます目が離せない〜

12月16,17日 大川龍昇さんゲスト
12月21日 森川竜馬副座長ゲスト
とのことです

 

筑紫桃太郎一座 花の三兄弟公演

2016年12月23日まで
お昼の部12時から 夜の部 17時から
オーエス劇場
大阪市西成区山王2ー14-20
地下鉄御堂筋線・堺線「動物園前駅」から徒歩5分
詳細はカンゲキサイトのページをご覧ください

オーエス劇場 | KANGEKI(カンゲキ)

 

 

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