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chomoku

"大衆演劇が在る状態"が好きなので

2016年10月8日夜 鹿島順一劇団@遊楽館 お芝居「浜松情話」と「一本足踊り」

大衆演劇 鹿島順一劇団

仕事終わってダッシュ、ミニショーは見られませんでしたが、お芝居には間に合った〜

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あらすじ(冒頭のみ)と主な配役

峠の茶屋の娘に、旅帰りの親分から持ちかけられた縁談話の行方を描いた人情喜劇。1幕1場、1時間10分。(以下聞き取りメモより 名前の漢字は当て字です)

(配役)

  • 茶屋のあるじ 甲斐文太さん
  • 茶屋の娘 百合 胡阿きいなさん
  • 浜松一家親分 政五郎 花道あきらさん
  • 浜松一家三下 佐吉 鹿島順一座長
  • 浜松一家身内 市川雀之助さん・春咲小紅さん・菊章吾さん・真神響一さん

愛染峠の一軒茶屋。父親が切り盛りする傍で、娘が縫い物に精を出している。そこに現れた、旅帰りの浜松一家の親分政五郎と三下の佐吉。一服つけている間に、親分は娘を見初め、佐吉に「あそこにいる娘さんの名前と年はいくつか聞いてこい」と命じる。お調子者であんまり頭が回らない佐吉、父親から聞き出そうとするも、意図が伝えられず難航。ようやく「名前が百合で、年が19。決まったお人はいない」と教えてもらい、親分に伝える。「そうか、ならばあの娘さんを俺の女房に迎えたいからお前、話をつけてくれないか」と再び佐吉に命ずる。自分には無理だと断るも、親分には聞き入れてもらえず、うまくいけば代貸しに取り立ててやると言われ、こうなったらやるしかない。佐吉、うまく進められるのだろうかーー。

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佐吉役 鹿島順一座長 口上挨拶 このお芝居の後は喉がカラカラになるそう

感想など 会話を彩る言葉たち

このお芝居について詳しく書かれている方がありますので(ネタバレ含む)、これ以上に言うことは何もなく。。

なのでここではお芝居の中の「言葉」のことだけ:

派手な立ち回りはない会話劇で、茶屋のあるじと、三下の佐吉のやりとりがメインになります。茶屋のあるじは粗末な身なりで、一見普通のお年寄り。話しぶりから、この方、いろいろ物知りで、丁寧な言葉遣いで、品があり、どうやら只者ではない様子。そしてどこか厭世観が漂う。かたや佐吉は「立てば迷惑、座れば無能・・」と揶揄される、お世辞にも賢いとは言えない男。よって、あるじの言う文学的な?比喩がさっぱりわからず、佐吉の方も、聞きかじっただけの言葉を、いっぱい間違えて話すので、あるじに話が伝わらない。この「伝わらなさ」を味わう、と言いましょうか。

わたしは古い言い回しが好きなので、、、例えば「美浜(?)の桜」これは遠くにあるものを指すたとえだそうなのですが、こういう言葉をふんだんに入れると、なんてことのない会話が、日本一周名物巡りしているような彩りが出てきて、楽しいです。

「海より大きな山は出ねえ」これも大衆演劇のお芝居の定番の決めゼリフですが、日常滅多に聞くことはないですよね。とても素敵な言い回しなので、わたし、使わせてもらってます。はい。

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茶屋のあるじ役 甲斐文太さん 写真は「小次郎」めちゃ長い刀での舞踊

 

「お早いお着きで」

今回いいなあと思ったのは「お早いお着きで」です。

茶屋のあるじが「いらっしゃいませ」という代わりに言っていた言葉で、佐吉が何度も戻っては尋ねるので、その度にこの「お早いお着きで」を繰り返すことに。「お帰りなさい」に近い、「待っていました」という気持ちが込められていて、こんな言葉で迎えられた旅人は、ほっこりするのと違うかなあ、と、"普段に使わせてもらう台詞リスト"に入れさせてもらいました。

大詰め、父から娘への、封建的社会との決別を含む画期的なはなむけの言葉。これにもびっくりしました。

さらっと見ようと思えばそれもよし、なのですが、このお芝居は、じーっくり見て(聞いて)いくと、じわじわ味わい深いところが多く、繰り返されるあるじと佐吉のやりとりも「またか」とだけで聞くよりも、会話から広がる景色に転換しながら耳から頭に渡していくと、別の次元に行けますよ。。。

 

以下、舞踊ショーから何枚か:

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座長「武蔵」もちろん二刀流で

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浜松一家親分政五郎役 花道あきらさん 今日は渋い二枚目役 

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百合役 胡阿きいなさん ずっと座って縫い物をしている ずっといる演技はとても難しいと思う このお芝居の要の役どころ

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春咲小紅さん 「女の数え唄」

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市川雀之助さん 「?」

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日舞子さんと甲斐文太さん相舞踊「男酔い」

 

そして・・・三代目の「一本足踊り」

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"雨と雪に閉ざされた人生に暁差す日がきっと来る"

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花道から客席へ

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もう撮るどころじゃなくなって。

みんなの声で、その足を支えるのです

泣いてしまうこれは

アンコールの声が集まれば再演もあるそうです ウィ・ワン・モア!

 

鹿島順一劇団10月公演@遊楽館

2016年10月30日お昼の部まで
休演日:10月11日
お昼の部12時から 夜の部17時半から
木戸銭:1300円(前売り1100円)
十三遊楽館
大阪市淀川区十三本町1丁目16-19
阪急十三駅から徒歩5分

以下、口上と劇場の貼り出しから今後の予定:
10/12 ゲスト松丸家小弁太座長
10/14 若手大会お芝居「峠の仇討ち」とのこと(前売3300円 当日3500円)
10/17 「文太の日」"二代目鹿島順一"に戻る日 お芝居は「新月桂川」とのこと
10/20 鹿島順一座長誕生日公演
10/23 ゲスト天夜叉(キターッ笑)

詳細は「カン★ゲキ」の案内ページをごらんください

大阪十三 遊楽館 | カン★ゲキ 関西大衆演劇情報誌

 

 

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