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chomoku

"大衆演劇が在る状態"が好きなので

2016年7月30日劇団あやめ@笑楽座 千穐楽 お芝居「天国と地獄」

いつものように、幕が開き

2016年7月30日 千穐楽公演は笑楽座へ。小さなお芝居小屋にぎっしりのお客さん。
オープニングは大衆演劇舞踊のテッパン曲「命の華」

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「座長!」「あやめ!」
ハンチョウも、いっぱいかかる。わたしも便乗していっぱい言えました。

「今日で終わりやて。寂しいなあ」そんな声もいっぱい聞こえてきて。舞台の役者さんを、自分のこどものように見つめる常連さんの姿にもまた、胸がいっぱいになる。

 

お芝居は「天国と地獄」でした。

あらすじ

大衆演劇の定番の時代人情喜劇。1幕2景、55分。

大工の久六(姫猿之助座長)とおたね(千鳥さん)の夫婦は、二人の借金取りに追われている。困り果てた久六は、金貸しのまさ(初音きららさん)に「おたねが死んだ」と嘘を言い、おたねもお銀婆さん(咲之阿国さん)の取り立てに窮して、「久六が死んだ」と嘘をついてしまう。厳しい借金取りだが、身内の不幸には同情し、借金を棒引きにしてやるという。うまくいったと思いきや、「通夜には顔を出すから」と言われ、さあ困った。なんとかしなきゃと、慌てて互いを探す。路上で鉢合わせした二人、同時に叫ぶ「お前、死んでくれ!」・・・

 

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お芝居のセットのまま 口上挨拶

 

感想など 「笑ってさよなら」

2人の借金取りにバレないよう、交互に「死んだ」ふりをして、必死で誤魔化すところが、見せどころ。お腹が痛くなるほど笑ッタ笑った。

夫婦のどちらも勝ると劣らぬ豪快なアクションが、どんどん加速して、どっちが「死ぬ」番かがわからなくなり、あかん、バレる!・・・と、スリルも楽しい。それでいて、そこはかとなく哀愁も漂って。これぞ大衆演劇、これぞ千穐楽。笑ってさよならのお芝居でした。

 

 

以下、舞踊ショー(第1部と3部が混在してます)

ひよこさん 背後に巨大な骸骨が出現 スペクタルな立ち回り

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千鳥さん「青春時代」

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歌はアカペラで「感謝状〜母へのメッセージ」どこまでものびる声は驚異的

 

咲之阿国さん「あぁ...あんた川」

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幻想的なうつくしい人形振り

  

初音きららさん 

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連続バック転は 千秋楽サービスでいつもの2倍回転

 

猿之助座長「言葉にできない」

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「うれしくて うれしくて 言葉に できない」の、「うれしくて」のところで、胸をどん!と叩く。何度も。こんなストレートな当て振りが、沁みる。腹の底から本気で、思てるからやと思う。

最後に、舞台にキスを贈る座長。お祈りみたいでした

 

月半ばから加入された田崎雄大さん(ex.雪月花)

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お芝居では久六おたね夫婦に「芝居」を手伝わされる長屋の住人役 イヤイヤながらも始まると一緒になって"熱演"

 

 「4枚の大入り」が出て、これで今年の笑楽座の大入り記録更新と言っておられたと思います

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 日を重ねるごとにじわじわ、いっぱいになっていったとかで、よかったなあ

 

最後に、座長の口上挨拶から少し・・・

笑楽座では、毎日たくさん差し入れがあったそうで「おかげで1ヶ月食べるものに困りませんでした」とおっしゃって、どっと笑いが。

しかしそのあと、

「食べ物を運ぶって、人間にとって基本の行為なんですよね」

という言葉に、はっとさせられ、しばし考えました。

「食べ物を運ぶ」ーーそれは鳥の巣の光景。昔むかし、村に旅の一座がやってきて、しばらく興行を打つ間、村のひとがご飯を運んで、旅で回った町の話を聞かせてもらったという話など・・

座長は、続けてこう言われました。

「ここでずっと支えてくださった。だから、皆さんは、私たちの親のようなものです」と。

 

たくさんのプレゼントレイを受けた姫猿之助座長 

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「長者が投げるお小判よりも…」というお芝居の台詞を思い出す
善き舞台に 深い情けが注ぐ花々 千両役者

 

劇団あやめ公演予定
  • 8月 和歌山 光命座
  • 9月 愛知 あじさい劇場
  • 10月 尼崎 三和スタジオ
  • 11月 長野 信州大勝館
  • 12月 福岡 見聞劇場

とのことです

 

 

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