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chomoku

"大衆演劇が在る状態"が好きなので

2016年7月24日夜の部 優伎座@京橋羅い舞座「座長がいっぱい出る日」

7月24日京橋羅い舞座優伎座公演「座長がいっぱい出る日」でした

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市川英儒座長「テネシーワルツ」
ムーディーな歌に楚々とした舞、3分間の浮遊世界

 

「舞踊がたくさんあるので」とのことで、ミニショーなしの2部構成

お芝居は「鼻かけお勝(次郎長も泣いたある女の詩)」(1幕3景、50分)でした。

 

お芝居「鼻かけお勝」感想など

市川英儒座長演じる女形(変顔メイク)の"壊れっぷり"が見どころの喜劇。

座長が「醜女」の「夜鷹」役。

ぐしゃぐしゃメイクにざんばら髪、着物は着崩れ、筵をかぶって客席から登場。片方の鼻が欠けているのを覆う布(ティッシュ?)をくっつけてて、息をするたびにヒラヒラとたなびく仕掛け。

元夫である三五郎(英風舞さん)に無下にされ、悲しみのあまり身を投げようとしたところ、次郎長の子分・小政(市川侃汐朗さん)に助けられ、身の上話をする。

切々と語るのですが、鼻の布がヒラヒラ舞うせいで、聞いている次郎長親分(英虎博さん)も客席も笑ってしまう。

「はんではらうの?(なんで笑うの?)はらうはらしじゃはいでしょ!(笑う話じゃないでしょ!)」と息巻いて言えば、一層勢いよくヒラヒラ舞うので、また笑いが。

自虐たっぷりで立ち回るお勝。でもね、どうやってもですね、めちゃ可愛らしいんです。

そんな自分を落とさんでもー。一所懸命で、健気で、かわいいよー、お勝。

・・・と、胸を痛めながら?見ていたのですが、最終場、お勝が、たくましい一面を見せて、生きる気力満々で花道へはける姿が、格好良く、「なんや心配して損したやん」とか、何があってもたくましく生き抜けということやなあとか、笑いもんにしてた皆もお勝が好きで、お勝に救ってもらっていることとか。

ままならぬ世を跳ね飛ばすお勝姐さん。タイトルにある、次郎長親分がなんで"泣いた"かは、最後の最後にわかります。。。^^

 

 

出ずっぱりの舞踊ショー 

舞踊は本当に初手から女形で出ずっぱり!すごかったー。

数え間違いでなければ24曲中17曲に登場。動きの激しい舞踊もあり、運動量を思うとクラクラ。。

何枚かアップさせてもらいます(今回は座長ばっかりでスミマセン)

 

「みだれ髪」(だったと思う..)

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英儒座長の舞踊中の"色"使い
袖口から襦袢の袖をシュッと出したり、結んでいた紐を解いて手に持ったりと、その色をアクセントにして踊らはる いつもハッとさせられます

  

相舞踊は濃厚

英虎博さんとの相舞踊

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目のやり場に困りながら見てました(笑)ら

英昇龍さんとの相舞踊

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次の着替えのために

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 猛ダッシュではける座長!という場面も連続 笑

 

「海の声」
沖縄の歌の舞踊 これまたいつも胸熱くなる

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「惚れ神」で弾けまくる 

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 バレリーノばりのジャンプ

まだまだ 出ずっぱり

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すごい運動量に圧倒されっぱなし。。。

泣いてはる方もありました。これは泣いてしまう

 

 

ラストショー「生きる博多人形

名人と言われる人形師が、不遇の死を遂げた恋人の芸者を偲んで作ったという人形がある。時が経ち、人形師も別の女性と結婚。それから、夜な夜な、その人形が動き出すという・・・

英さゆりさんの語りで始まる、お芝居仕立ての舞踊

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黒子が"人形"を解放する

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真っ赤な照明なのに、温度は感じない。

二度目の"死"は、生者から心を向けられなくなったとき。

そんな"人形"の、せめてもの慰めに、人が寝静まった夜にだけ、叶えられた

やり場のない悲しみを、舞い嘆くこと。。

そんな風に思いました

 

やがてケースの中へ 

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再び"人形"に戻って、幕

 

「8枚の大入り」とのこと、大入りの手打ち、大入御礼の飴の雨。

 

夏の舞台は汗の賜物

これだけの出ずっぱりで、その分着替えもあるので、汗びっしょりに。

特に最後の舞踊では、汗で鬘が脱げないように、鬘の下の「羽二重」を、いつもよりきつく締めるそうで、そうすると時間を追うごとにしんどくなってきて、送り出しではもう大変なことにと、口上挨拶で。

大衆演劇の舞台は、その日限りのプログラム。

毎日、毎日で、もうどんだけ、どんだけすごいの。

こんな日はほんと言葉が出ない。

ぜんぜん違うのかもですが、わたし、大衆演劇の舞台を見て、「源泉かけ流しの湯」を、思い浮かべてしまいます。

なんぼほど流れるねん、っていうほど、こんこんと溢れる。

人に知られようが知られまいが、湧きつづける秘湯がそうであるように、こんこんと。

それはもう気持ちのよい、お湯。

測りようのない、水質。

 

 

 

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