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"大衆演劇が在る状態"が好きなので

2016年7月8日夜の部 紅劇団@浪速クラブ お芝居『人斬り以蔵』(紅大介総座長誕生日公演・ゲスト沢田ひろしさん・美川麗士レジェンド・美川慶士座長)


この日のお昼は仕事で日本海側へ行ってまして、なんとか時間通りに終わったので電車で大阪目指し中距離移動、ミニショーが終わってお芝居が始まる直前に入ることができました(演出的にミニショーとつなげてた?みたいなので、気になりますが)

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紅大介総座長の誕生日公演でした

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 紅大介総座長に客席からお祝いのクラッカーシャワーが飛ぶ

 

お芝居「人斬り以蔵」

幕末「人斬り以蔵」と恐れられた土佐藩士・岡田以蔵の生涯を描いたお芝居。
1幕9景、1時間15分。

主な配役:

  • 岡田以蔵:紅大介総座長
  • 坂本龍馬:紅秀吉座長
  • 武市半平太:美川麗士レジェンド(劇団美川・ゲスト)
  • 田中新兵衛:美川慶士座長(劇団美川・ゲスト)
  • 勝海舟:紅あきらさん
  • 井上佐一郎:紅新太郎さん
  • 幼馴染与一:若手リーダー紅友也さん
  • 幼馴染おみつ:紅なるみさん
  • 居酒屋吉虎 亭主:沢田ひろしさん(ゲスト)
  • 居酒屋吉虎 女中:紅このみさん


お芝居は、同名の小説や映画で描かれている筋書きに添って展開。以蔵「個人」の面に、とことん絞られていて、坂本龍馬勝海舟も、以蔵という一人の男を見守る周辺の星のような存在として登場するかたち。

過去にこのお芝居を見られた方のブログに、 

紅さんは、あれもこれも!ではなく
あれか、これか! の選択が上手!

と、書かれてあるのを読んで、うまいこと言わはる、その通りやなあと思いました。

恩師の役に立ちたいと「天誅」を繰り返し、龍馬らの進言も、自分にはこれしかないと聞き入れない。時勢の変化を受け止めることができず、切り捨てられる以蔵。

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最後に悔いて言う、極めて個人的な思いの吐露が、沁みました。

「わしは"犬"でもない、武士でもない。初めからちゃんと『人』だったんだ」

 「天は動く。山は動かぬ。ただの人であるわしは、山を見ていればよかったのだ」

これらのセリフは、町田康さんの「河内十人斬り」を描いた小説「告白」の主人公・熊太郎が最後につぶやく「あかんかった」という言葉と、重なりました。

どちらも血染めのどん詰まり道。

「あかんかった」

ほんまや。あんた、ほんまに、あかんかったなあ。

あかんかっただけやなあ。。。

ラストシーンは、悲しいけれど、最後の最後で"人間"になってゆく以蔵の清々しさが残るものでした。

 

 

以下、舞踊の写真から 載せきれてなくてすみません: 

紅秀吉座長

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飄々と人間くささのある坂本龍馬
時勢を見すえた側と見られなかった側の対比を刀とレボルバーで象徴的に

 

美川麗士レジェンド

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武市半平太 したたかに悪い。けど、人間味を感じるのは、レジェンドの天然サラウンドな美声がどこまでも包み込むように温かいからか
("レジェンド"って言いにくいんと違うかなーと思ってたんですが、ちゃんと「レジェンド!」というハンチョウが飛んでた!お客さんたち順応性高い!笑)

 

田中新兵衛役 美川慶士座長(左)

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居酒屋吉虎のシーンを盛り上げる 重いお芝居なのでここが貴重な和みの場面
(実は劇団美川の7月公演予定先が熊本震災の影響を受け中止に。7月18日まで浪速クラブに出演されるとのこと)

 

美声の勝海舟 紅あきら会長 

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天然リバーブの美声
登場場面はわずかでしたが 以蔵のひととなりが際立つハイライトシーン
これが「あれか、これか! の選択」なんやろうなあ

 

幼馴染の与一役 紅友也さん

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幼馴染の3人の悲しい最期。熱い演技で与一の心境に迫る。死んでゆく二人よりも、実は与一の方が可哀想なんではと思うと切ない

 

居酒屋吉虎亭主 沢田ひろしさん

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歩く人情酒場、みたいな。腰。足。手。目。声。全部使って表現される 

 

幼馴染おみつ役 紅なるみさん

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このお芝居ではおみつがキーマン 以蔵を"人"にする役どころ
「武士のどこがいいのか」と鋭く切り込む。無垢な瞳で。
(写真は7/3の舞踊ショーより)

 

居酒屋吉虎の女中役 紅このみさん

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変顔メイクで登場。「女を捨ててる」と言われると、さらにいい捨てっぷりで、くるくるよく動いて、気持ちいい (写真は7/3の舞踊ショーより)

 

ハッピーバースディタイム お客さんからのお祝いケーキがずらり

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アンコールで賑やかに幕

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誕生日公演を盛り上げるお客さんのあったかさにいつもじーんとします

また1年、互いに踏ん張るためのエネルギーを、踏ん張って寄せ合う感じ。。
明日からの全ての舞台に 幸ありますよう祈りつつ

 

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誕生日公演での頂き物
飴入り巾着袋(観劇必需品ですね笑)とか来年のカレンダーなど 

 

紅劇団@浪速クラブ7月公演

7月30日お昼まで
昼の部12時開演 夜の部17時開演
木戸銭:1400円・前売り:1100円

浪速クラブ
大阪市浪速区恵美須東1丁目3−7
電話: 06-6632-2629
(地下鉄御堂筋線動物園前駅より徒歩6分
 地下鉄堺筋線恵美須町駅より徒歩4分
 JR新今宮駅より徒歩8分)

浪速クラブのHPへようこそ!

 

 

 

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