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chomoku

"大衆演劇が在る状態"が好きなので

さびしき観劇野郎

大衆演劇の劇場には、主に平日の夜の部に、行きます。

だいたいどの劇場でも、お客さんの数は、昼の部か、お休みの日に多く、平日の夜の部は少ないと言われます。

「休み明けの月曜が少ない」とか、「金曜日は『コン(来ん)曜日』」とか。

わたしは、仕事の時間をある程度自分で調整できるし、だったら、お客さんの少ない時に行く側に回った方がいいかな〜と、自称「平日の夜の部組」として、仕事はなるたけ土日に入れるようにしています。

 

その、少ない平日の夜に行くからなのでしょうか。

舞台の上から「お客さん少ない」とおっしゃるのを、聞くことが多い、、です。

「お客さん少ない」

切実な声を聞くのは、客にとっても、寂しいことです。

それで、少ししんどくなってました。


(いいお芝居なのになあ。

すごくいいもの、見せてもらっているのになあ。。)

 

ある劇団の座長さん。そういうことを一度も言われないことに、さいきん気がつきました。

平日の夜、お客さんが少なくて、客席にいるのが寂しいと思うときでも、その方は、ただの一言も言わない。

愛想を振りまくような方ではなく、ちょっと近寄りがたいような方。

お客さんが少なくても それでいいとは思ってらっしゃらないだろうけれど、そのことを、目の前のお客さんに聞かせることなく、舞台に立ち続けるその座長さんが、役者としても、とても好きな方です。

 

「カラフルな座布団が(ズラーッと並んでて)なかなかいい眺めです」

また別の劇団の、座長さんの言葉。

色とりどりの座布団が置いてあるその劇場では、舞台から座布団が見える席=空席ということ。

空席が目立つことを、自虐的におっしゃったのですが、「カラフルな座布団がいい眺め」という、いつも明るく、ポジティブに考える、その方らしい言い方やなあと思いました。

 

 ちょっと寂しい客席から、見えるものは、たくさんあります。

でも、一人、二人、三人と、客席が増えて舞台が光る、それが何より見たいもの。

一緒に、見ませんかーー

 

 

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