読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

chomoku

"大衆演劇が在る状態"が好きなので

2016年5月8日 お昼の部 劇団美山 通し狂言「おしんの子守唄」@梅田呉服座

この日はミニショーなし、お芝居からの上演でした。

(あらすじ)

花街の掟を破り料亭の若旦那と恋仲になってしまった芸者・文若を主人公に描いた時代人情劇。1幕4場・90分の通し狂言
 (以下、メモより書き起し、名前の漢字は当て字です)

舞台は花街の料亭。芸者文若(里見たかし座長)が、若旦那(里見京馬さん)に、二人の子を宿したと打ち明けているところを、芸者豊路(里見こうた若座長)立聞きされてしまう。花街では店側の者と芸者は通じてはならないという厳しい掟がある。その掟を作ったのは他ならぬ若旦那の父親(里見祐樹さん)。息子の恋を許したら他の者に示しがつかないと、父も母(中村㐂代子太夫元)も猛反対。傷心の文若は花街から出て行く。そして若旦那は・・・

10年後。文若は流しの三味線弾きをしながら娘おしん(子役・里見誉さん)を育てていた。視力を失った文若を、幼いおしんが支えている。雪の降る寒い日、おしんが「おとっちゃんに会いたい」と思いを漏らした。文若は、娘のため、女の意地も芸者の意気地も捨て、花街を訪ねる決意をする・・・

 

f:id:chomoku:20160510042231j:plain

里見たかし座長口上挨拶 すでに鬘を外してらして残念ですが 劇中の芸者文若、絶品でした 

 

感想など 雪のなか、三味線の生演奏

泣いてしばらく目頭が痛いほど。泣かされたー。

ストーリー自体「泣ける話」、なのですが、まず涙がこぼれたのは、第3場の「流し」のシーンでした。

舞台の背景幕は雪の山里、ちらつく雪のなか、石垣の上に座り、文若演じるたかし座長が、実際に三味線を弾かれるのです。目を閉じて。

その音色、居住まいが、胸に迫りました。

たかし座長の三味線が見事だったことはもちろん、その隣でジッと前を見据えて座っている、子役・里見誉さんの、凛とした姿。

幕が開いて、母子の姿が目に入った途端、涙がこぼれて、それ以降、ほぼ泣いていたような笑

文若の三味線の音に引き寄せられるように集まってきた村人たちは、あれほど聞き入っていたにもかかわらず、おしんが籠を持ってお代を請うも、散り散りに去ってしまいます。

「芸は売っても身体は売らない」芸で勝負する、そう啖呵を切った文若の、三味線の前に、空っぽの籠。泣き言ひとつこぼさず、寄り添うおしん

そんな二人になりかわって鳴り響く三味線は、10年の歳月を物語って余りありました。また10年という歳月は、花街の人々にも、変化をもたらしていたのです。。。

 

芸者豊路役 里見こうた若座長

f:id:chomoku:20160510043122j:plain

「(私の方が若くて美しいのに)あんな年増のどこがいいの?」と嫉妬をぶつける豊路。若いって残酷。美しさもしかり。こうたさん、ほんま綺麗なのですんごい説得力〜。「初代おしん」10歳までこうたさんがおしんを演じておられたそうです。

 

若旦那役 里見京馬さん

f:id:chomoku:20160510060214j:plain

スラッと長身の若さ薫る姿
「私は年増が好きなんだ!」と叫ぶところ、ウケました。客席を一気に味方につけた?!その一人です、ありがとうございます笑

 

料亭の旦那役 里見祐樹さん

f:id:chomoku:20160511044646j:plain

個人舞踊「ありのままで」の替え歌「一生・FAT・よー デブのままで」
お芝居も舞踊もよかったなあ

送り出しの時、祐樹さんに「お芝居良かったです」と伝えたら「あのお芝居のときはかなり泣いてしまうので、化粧もほとんどせずに出てるんですよ」と言われました。たしかに!祐樹さんはじめ、出演者全員、泣いてはりました。

 

中村笑窪さん 「はじまりのとき」

f:id:chomoku:20160510061233j:plain

巻物を流して舞う一連の物語のような舞踊 お芝居では仲居さんの役でした

 

中村美嘉さん 「一途に」

f:id:chomoku:20160511045054j:plain

きりりと一途に お芝居では仲居さんの役でした

 

 

里見たかし座長「歌麿

f:id:chomoku:20160510061552j:plain

劇団美山の照明演出は緻密に組まれている
この舞踊のラストは 頭に刺した簪のような照明が舞手を包むように 

f:id:chomoku:20160510061617j:plain


客席から登場「ホテルカルフォルニア

f:id:chomoku:20160510064138j:plain

照明も凝ってました 着物の柄とコラボ

f:id:chomoku:20160510063852j:plain

途中から「リバーサイドホテル」に変わり
目のやり場に困るセクシーアクト

f:id:chomoku:20160510065109j:plain

f:id:chomoku:20160510063838j:plain

「きゃああ」客席から悲鳴が わたしは「ぎええ」と心の中で笑
この男性と、さっきの文若が、同じ人とは思えない〜〜
大衆演劇の役者さんすごすぎる ほんまどうなってんの??っていつも思う

 

 

ラスト舞踊「越後獅子

f:id:chomoku:20160510062058j:plain

この日のラスト舞踊が「越後獅子」なのは、やはり文若へのオマージュかしら。。

"笛にうかれて逆立ちすれば 山が見えますふるさとの…"

という歌詞、いいですよね。
とくに3番が、この日の締めにぴったりでした:

"ところ変われど変わらぬものは 人の情けの袖しぐれ

ぬれて涙でおさらば さらば 花に消えゆく越後獅子"

 

 

公演情報

劇団美山 2016年5月 梅田呉服座公演

5月1日から30日のお昼の部まで 休演日:5月13日

昼の部:12時30分 夜の部:18時
木戸銭:大人2,000円 小人1,000円 ショー割引 1,400円 座席予約 +300円

梅田呉服座
大阪市北区太融寺町8-17 プラザ梅田ビル5階
(梅田ホワイティ泉の広場上がる)

gofukuza.com

 

gekidan-miyama.net

 

 

 

 

 

Copyright © chomoku All Right Reserved.