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chomoku

"大衆演劇が在る状態"が好きなので

2016年4月9日昼の部 お芝居「男人情華」優伎座@八尾グランドホテル

今年初めての優伎座関西公演は八尾グランドホテル
この日は「男人情華」というお芝居でした。 

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写真:時次郎役 市川英儒座長 同日のラスト舞踊「明治一代女」より

 

(あらすじ)

好き合った男女の悲恋と、兄弟分の情をめぐる物語。1幕4場、65分。
(以下、メモから筋書き起こし。名前の漢字は当て字です)

 

料亭にて。土地を仕切っている上田一家の親分(英風舞さん)が、若いもん(英虎博さん・英昇龍さん・英れいさん)と談笑している。そろそろ俺も女房が欲しい、実はここの芸者のお吉(英さゆりさん)を女房にしたいと思っているんだ、と。そこで、孫次郎(英虎博さん)と、ちょうど賭場回りから帰ってきた時次郎(市川英儒座長)の2人に、仲を取りもってくれと頼む。

時次郎とお吉は互いに好き合う間柄。お吉から子が出来たと打ち明けられる。戸惑う時次郎。しかし結局、親分に本当のことを言えず、お吉の意思を無視して、お吉が応じましたと嘘をついてしまう。親分は出来た人だし、女房になれば栄耀栄華は思いのままだ、その方が幸せだと。。

1年後。親分は酒浸り、夫婦の喧嘩は絶えず、一家は不穏な事態に。「親分が、お吉さんの産んだ子は月足らずで、自分の子ではない、誰の子だと責めているんだ」と、子分たちがヒソヒソばなし。時次郎とお吉の気持ちを察してたしなめる孫次郎。いたたまれない時次郎は、親分に暇乞いをするのだが・・

 

 (感想など)

なんぼ親分の頼みでも、子がいるのに、あかんやろ。なにが渡世の義理や、女を泣かせる、煮え切らない男が悪いやろ〜・・・と、思ってしまいますが、一筋縄ではいかないのがこの世界。きつい縛りに一度足を絡みとられたら、そうそう抜けられるものではない。時次郎の葛藤と愁嘆場での語り、そして、兄貴分のことを思い、なんとかしたいと懸命に行動する孫次郎に、涙するしかないのでした。変わらず時次郎を思い続けたお吉、何も知らない親分も。。

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孫次郎役 英虎博さん 同日の個人舞踊「一本釣り」

 

最後のばめんで、孫次郎に支えられながら、時次郎が赤子に語りかけます

「ちゃんが弱いから、ちゃんの心が弱いから‥(お吉を不幸にしちまった)」

時次郎は、腕の立つ、強い渡世人だったんです。でも、違う、弱いのだと。
いくら強くても、「心が弱い」のだと。。。


 子へのメッセージは続きます
「ヤクザになるな。真面目に働き、貧乏でも構わねえ、毎日笑って暮らせる強い男になってくれ」

つまり「毎日笑って暮らせるのが、本当の強い男だ」だと。。
こういう、英儒座長の台詞に含まれた言葉に、いつも胸を打たれます。

孫次郎と時次郎のバトルも見ごたえあり。互いに命がけで斬りつける、迫真の演技。八尾グランドの舞台は広いので、こういう場面は、待ってましたの見せ場で、お二方とも怖い怖いかっこいい〜って、いつの間にチャンバラ愛好家になったやら・・・いつだったか、隣合わせた可愛らしい高齢の女性が、ニコニコと、虫も殺さぬ笑顔で「わたしチャンバラ好きやねん」と言われたのを、今にして思い出し。「わかるわかる」なんて、ひとりごちるのでした。

 

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芸者お吉役 英さゆりさん はかない風情 よく似合う 

 

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上田一家親分役 英風舞さん 辛さの滲む役だった
この日の舞踊 絵巻物のよう 

 

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同日のラスト舞踊「明治一代女」大詰めの場面  恐ろしく美しかった

 

 

優伎座 4月公演@八尾グランドホテル

大阪府八尾市八尾木北5-101
4月29日お昼まで
昼の部 13時からお芝居 14時半から舞踊ショー
夜の部 舞踊ショーのみ19時から

詳細は同ホテルのウェブサイトをご覧ください:

yaogrand.com

 

 

 

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