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chomoku

"大衆演劇が在る状態"が好きなので

2016年1月7日 お芝居 前狂言「夢」橘菊太郎劇団@梅田呉服座

橘菊太郎劇団@梅田呉服座(大阪市北区)公演

この日は「前狂言」と「切狂言」の2本のお芝居が上演されました。

狂言のお外題は「夢」
たしか落語を題材にされたとおっしゃっておられたと思います
(うろ覚えですみません)

 

(あらすじ)

江戸の町人長屋。大工の喜八(裕太郎花形)がうたた寝しながら笑っている。あんまり楽そうに笑っていたので、どんな夢を見たのかと女房のおさきが尋ねる。

「夢なんか見てねえよ」

「うそ、あんなに楽しそうに笑ってたんだから、さぞ面白い夢だったんだろ。女房のわたしに教えてくれたっていいじゃないか」

「だから見てねえって」

押し問答から話がこじれて、喧嘩になる夫婦。

 

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狂言「夢」喜八役 橘裕太郎花形

 

そこへ、幼馴染の熊とその女房がやってきた「おいおい、何やってんだ」

喜八からいきさつを聞いた熊の女房が、おさきの気持ちが落ち着くまで預かるという。

やれやれと思った喜八に、今度は熊が尋ねる。

「それで、どんな夢を見ていたんだい?親友の俺には教えてくれるだろ?」

「・・・いや、だから見てないって」「隠すなよ」「ほんとだって」

 またまた押し問答から話がこじれ始めます。

「あのなあ、なんでそうなるんだ?」

そこに長屋の大家さんがやってきて、話はさらにとんでもない方向に・・・喜八の運命はいかに?!

 

狂言並みの前狂言

「前狂言」ということで、短くさらっと終わるのかと思いきや、なんのなんの、所要時間50分のしっかりお芝居。第二場では武家屋敷のセットがビシッと組まれ、前狂言からこんな贅沢なものを見せてもらっていいの?という。

二場で登場する、大五郎座長扮する「自分のことが好きでたまらないお奉行さま」が、もう滅茶滅茶面白くて、大笑いでした。

 

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橘大五郎座長 熱演?「自分が大好きお奉行さま」

 

お奉行さまがハチャメチャであればあるほど、困惑する喜八との対比が、際立って際立って。「喜八、全然悪くないのにこんな目にあって可哀想に。でも・・・可愛い」と、無責任な客ですみません 笑


登場人物が、「噺」のなかから飛び出して、舞台を生き生きと駆けまわる。ラストは某テレビ番組のエンディングテーマが流れる展開に、ドキッとさせられて。

裕太郎花形の持ち前の明るさが、にじみ出て、喜八が困れば困るほど可愛く見えて仕方ないという、楽しくてちょっと怖〜いお話。

いやあ、話がこじれるって、恐ろしいですね。みなさまも気をつけて・・・笑

 

「そんなところで寝たら風邪引く」

幕があいて、ごろんと横になっている喜八を見て、隣の年配の女性がぼそっと言いました。

「そんなところで寝たら風邪引く」

「うたた寝」という設定上、布団をかけてなかったのですね。

・・・じつはわたしも同じこと思ってました。

 

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ラスト舞踊「民謡ショー」途中で衣装転換もあり、内容が濃い!
1日で2日分のステージを観た感じ。贅沢やったなあ

 

橘菊太郎劇団2016年1月新春公演@梅田呉服座

 1月30日までです


 

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