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chomoku

"大衆演劇が在る状態"が好きなので

冬葡萄 休演日のはなし

芝居小屋周辺 大衆演劇

客席はわたし一人

劇場に入ると、お客さんは誰もおられず、わたし1人。

「うちは出足が遅いから」と木戸のかた。

しかし、開演5分前になっても、お客さんは来られないので「今日はどうしたのかしら」と、外に様子を見に出られました。

「明日ゲストの歌手が来るから、みんな明日にしようと思たんかな」

投光のかたが言いました。

通常でもお客さんが少ない平日の夜の部で、その日はまた一段と寒くて、翌日がイベントがあるとなれば、「今日はやめとこか」となるのも仕方ない。

劇場(劇団)にもよるようですが、こちらではお客さんが5人以上入らない場合、「休演」とのこと。

結局この日はわたし含め3人。残念ですが「休演」となりました。


まあこんな日もあるわなあ。

というか、あるのです。。。


 

帰り道 吹きっさらしの果物店で

今から別の劇場に行く気力はさすがに湧かず、このまま帰ることにしました。

バス停に向かう途中、果物屋がありました。通りの角っこの、間口の狭い、吹きっさらしの店構え。となりは大きなスーパーマーケット。

いったんは通り過ぎたのですが、取って返しました。

「いらっしゃーい」

寒空の、吹きっさらしをものともしない、お店のかたのほがらかな声と、店頭に1つ、気になる果物があったので。

この時期にぶどう。

「美味しいですよ」という声におされて、ひと盛り買いました。

「スチューベン」という「ニューヨーク生まれの津軽育ち」というぶどうです。

 

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小粒で濃い色のぶどうで、インターネットで調べたら、「ニューヨーク生まれの津軽育ち」というキャッチコピーどおり、寒冷地で育つ品種で、日本では青森が生産地、「冬ぶどう」「雪ぶどう」とも呼ばれているそうです。

 

「冬葡萄」これで1曲かけそうな。。。なんて

 

「スチューベン」。これまで見たことない品種。ぶどう自体デリケートなのと、価格も安めなので(2房で300円でした)、関西方面まで流通されにくいのかもしれません。

 

そのスチューベンを、毎朝、房から少しずつお皿にとって、あの日の寒さと、休演になった劇場と、寒さをものともせず、「らっしゃーい」と声をかけてくれた果物店の店主さんを、思い出しながら、モグモグ食べています。

甘くて美味しいです。



 

 

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