読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

chomoku

"大衆演劇が在る状態"が好きなので

今年最後にふさわしいお芝居 「芸術股旅論」とか

今年最後に観たお芝居は、おそらく普通の感覚ではヒドイお芝居と言われるものでした。でもだから良かった。

これを観なかったら、大衆演劇を安易に聖域化してしまうところでした。 

きれいなばっかりじゃない。舞台でひとは嘘がつけない。

不完全なところにそのひとの、まことを垣間見て、今も胸が痛くてしょうがないです。

観たいものだけ観たらいいのだろうけれど、それだけでは足りないのだろうなあ。

鶴見俊輔さんの「限界芸術論」では、「大衆演劇」は定義上入らないのですが、部分的には限界芸術枠やなあと思います。

だからわたしこんなにのめり込んでいる。

メインストリームよりワイルドでダークなサイドに惹かれるのは、そこに自分の居場所を見るから・・・そして、ワイルドサイド、ダークサイド、アウトサイダーと言われるものこそが、芸能の源流で、芸術の本質やと思っています。

「芸術股旅論」とでも名付けようかしら、なんて。 


"股旅とは、旅から旅を、股にかけるという意味で、自分のいっている股旅とは、「男で、非生産的で、多くは無学で、孤独で、いばらを背負っていることを知っているものたちである。」"(長谷川伸『石瓦混淆』より)


読むほどに泣けますこの文章。

芸術は、万人のものであるけれど、極上のそれは、社会でもっとも弱いとされているひとたちのところにあるのです。

 

  f:id:chomoku:20151226024217j:plain

 

 

Copyright © chomoku All Right Reserved.