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"大衆演劇が在る状態"が好きなので

お芝居小屋は国の重要文化財 下町かぶき組「夢之丞」奮闘公演@康楽館

夢のような1日。

下町かぶき組「夢之丞」奮闘公演@康楽館。1日3公演、全部観てしまいました。

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舞踊ショーの夢之丞座長 女形

 

5月17日、秋田県小坂町は憧れの康楽館へ、行ってまいりました

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落成は明治43年。小坂鉱山の経営者が、従業員とその家族のために私財を投じて建てられたものだそうです。

毎年5月から6月にかけて、修学旅行生の団体が連日訪れるとのこと。そして、それがすんごい盛り上がるんだそう。今回、車で連れてくださったアズさんが「あの盛り上がっている小屋の状態をぜひ体感して」と言われたときは、半信半疑でしたが、ほんまでした。

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この日はまだおとなしい方と言うので、ピークはどんだけ??いやーまいッタ。

関西の小屋も賑やかだけど、びっくりやられたって感じでした(こども相手に張り合わんでも^^;)。

何より、ほとんどが大衆演劇を見るのはこれが初めてだろう若者が、こんなに魅了され、感情を解放していることに、むっちゃ感動したのです。

 

75分の夢の旅の水先案内人、若き座長
夢之丞さんは気さくでチャーミングな漢

「夢ちゃんと呼んでね」「夢チャーン!!」「ありがとー!」
「夢チャーン!!」(さっきより大きな声で)と、つかみは万全。

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客席をしっかり温めて、ミニショーへ

舞踊と同時に舞台セッティング、幕は閉めずにお芝居へと流れていくという趣向も、面白いなあ

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お芝居「峠の茶屋お立ち歌」

山中の小さな茶屋の母娘が受けた呉服問屋からの縁談話。さてさてどうなる・・・
派手な立ち回りはなく、とことん丁寧な、昔ながらの人情芝居を、短い尺の中で丁寧に丁寧に演じられる。もしかすると茶化される可能性も。でもそれは全くの杞憂でした。ほとんどの子たち、熱心に見入ってました。

あとで聞きますと、茶化す子はほとんどなく、「あいつが悪い」とか「助けてあげて」とつぶやくほど、感情移入して見ている子が多いそうです。

 

舞踊ショーのハイライト「犬夜叉

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アクションと「回り舞台」で魅せます 

 

康楽館名物・お客様コーナーでは、限定1名、舞台でちょっとだけ"立ち回り"をさせてもらえます。第二部の、三沢基地アメリカンスクールの生徒さんは、見事な全開脚を披露!

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やんややんやの大喝采

 

第三部の中学生男子もノリノリで演技

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「いかがでしたか?」の質問に「このままここで働いてもいい!」とまで。

 座員募集の劇団さん、彼をスカウトしなければー

  

公演もいよいよ終盤 女形の座長登場

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モーセの「十戒」さながら、感嘆の声を分けながら舞台へと進んでいく

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見つめられて耳まで真っ赤になる男子 女子連のハート目は言うまでもなく(わたしらオバチャンもですがー)

 

やがてフィナーレへ

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あっという間の、夢の旅でした。

 

 

国の重要文化財と、ティーンエイジャーと、大衆演劇

改めて考えたら、意外な取り合わせですよね。

歴史ある檜の舞台の上、大衆演劇ーーと言う体をたまたまとっていますが、つまるところ、昔ながらのお芝居あり、演歌にポップス、アニメまで、自由自在に演じられる間口の広い舞台、と言う意味でーーがかけられ。

役者さんと見入る若者たちが、一体となっていたあの時間を、何度も思い出しては胸を熱くしています。

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小峰雄帆さんと高野花子さん コミカルな相舞踊

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送り出し 暁ちなみさん お芝居ではお雪役でした

 

 

大衆演劇をいろいろな人に知ってほしい、出会ってほしい、他ではなかなか得られない、舞台との一体感を体験してほしい・・・と、日頃ふつふつ思っているところに、なんと、こんなすごいところがあったんや!と。

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 鷹臣さん お芝居では道行く夫婦の妻役

 

Twitterツイッターでも、この日の公演を見たと思しき中学生が

「めちゃ面白かったです!」

「これからも応援します!」

親しみと、尊敬を込めて、座長に語りかけているツイートがありました。

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夢之丞座長「南部蝉しぐれ

 

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平圭太さん お芝居では道行く夫婦の夫役
 

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内田喜朗さん お芝居では呉服問屋の主人役

 

今この時期、若年層が大衆演劇の舞台に触れる機会を、おそらくどこよりも多く育み、またお客さんの平均年齢が最も低い!だろうお芝居小屋。
 

「夢之丞」奮闘公演は6月15日まで、それ以降も11月末まで常打ちで公演が。

大衆演劇ファンに限らず、生の舞台が好きな方に、ぜひこの体験をしてもらいたい。。。と、強く推したいです。よかったらぜひ!

 

kosaka-mco.com

 

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現役では最古?の回り舞台 毎公演2人がかりで回すそうです

 

 

 

2017年4月の感謝観劇

今月もたくさん観ることができました。
ブログ、ガンバって書かないといけない。。うー

  • 本家真芸座@オーエス劇場
  • 新川劇団@千鳥劇場
  • 森川劇団@鈴成り座
  • 劇団武る@庄内天満座
  • 劇団花吹雪@弁天座
  • 澤村慎太郎劇団@梅田呉服座
  • 浪花劇団@明生座
  • 橘小竜丸劇団@柏健康センターみのりの湯
  • 風美劇団@高尾の湯ふろッぴィ
  • 新生真芸座@羅い舞座京橋劇場
  • 黒猫バーレスクサロン京都4月公演

 

 

2017年3月の感謝観劇

「観たいお芝居が多すぎて困った」なんて贅沢なこと。。。関西にいるとこんな贅沢が当たり前に思ってしまう。東も西も、劇場やセンターが閉じられる話が止まらない。ならば、ここから、1人から。

  • 筑紫桃太郎一座花の三兄弟@遊楽館
    藤千乃丞さん特別出演
  • 本家真芸座@千鳥劇場
  • 嵐山瞳太郎劇団@那智勝浦天満座・旗揚げ公演
  • 優伎座@鈴成り座 市川英儒座長誕生日公演
    市川市二郎座長・市川かずひろ座長・かつき夢二座長・葵政次座長
  • 劇団章劇@篠原演芸場
  • 劇団暁@立川けやき座
  • 新川劇団@庄内天満座
  • 劇団紫吹@梅南座 ゲスト若葉しげるさん
  • 劇団花吹雪@浪速クラブ
  • 浪花劇団@岡山後楽座
  • 剣戟はる駒座鵣汀組@新開地劇場
    勝龍治総帥古稀祝特別公演
    美影愛さん「羅生門」「逢いたかったぜ」
  • 都若丸劇団@羅い舞座京橋劇場
  • 山根演芸社社長山根大氏講演@大阪市中央公会堂
  • 春は阿倍野の歌まつり@阿倍野区民ホール
    ちんどん通信社さん出演

 

 

 

夢の住処

大衆演劇が好きで好きで。

昨晩も、あるお芝居小屋にいて。

「ざちょうぅぅぅ!!」「さんだいめっ!!」

客席の後方を陣取った女性たちの、腹筋を使った良い声が、

スコーンと舞台へ飛んでいくのを、うっとり聞いていました。

お客の熱さに、舞台もノリノリ。

熱心にお芝居を見て、ショーが始まれば手拍子をして、冗談によく笑う客席、

打てば響くとはまさにこのこと。

そんなハコの熱気に浸りながら「ああ夢のようだ」と・・・

なんど経験しても、思わずにおれない。

 

すごい芸を、造作なくやってのける大ベテラン。

二十歳そこそこで座長を襲名し、毎日舞台に立っている青年。

男性が美しい女形に、女性がやくざ男に。

こどもが道行きの恋人になることもある

たっぷり3時間、これでもかと観せてくれる。

 

自分が逆立ちしたってできないことばかり、

大衆演劇の技を持った人たちを、心から尊敬している。

 

しかし、世間の多くの人は、大衆演劇を知らない。

また、どーも、いいイメージを持たれていないようである。

 

「ドサ廻り」

「古臭い」

「二流・三流」・・・

 

知り合いが、演劇好きという人を大衆演劇に連れて行った時、その人から

「思ったよりレベルが高くてびっくりした」って、言われたらしい。

どんなレベルと思ってたのか。

そしてそのレベルのイメージとやらを、どこでこしらえたのか、聞きたいものだ。

 

「なんで見もしないうちから、決めつけるんかなあ」とわたし。

それに対して知り合いが言った。

「でも、だいたいの人がそうじゃない?」

大衆演劇は、どうやら芸能文化のヒエラルキー的には、

決して良いポジションではないみたいなのです。

がーん、せやったんか。

好きすぎて気づかなかった。

 

・・・河原興行から始まり、長い間、低い身分とされてきたという役者。

中でもさらに下とされた巡業の集団。その芸の質とは別に。

 

「さて、全国の皆様、ここに結集いたしますは大衆演劇、ドサ廻りの連中を集めましての、中身たっぷりの演技、ごゆっくりご観覧くださいませ・・・」

お芝居の前に、そんなナレーションをかけられる劇団さん。

幕が開き、見せてもらえるのは、心と身体を張った小気味良い芸の数々だ。

 

ドサ廻り 古臭い 二流・三流・・・

 

世間の多くから、そんな風に思われる世界を、選んだ人たちが、

どうしょうもなく好きだ。

 

芝居が好きだからと、人生かけて挑む座長を、

何かの拍子に板の上に飛び込んできた若者を、

どうしたって、応援したいと思う。

  

確かにいろいろややこしそーな匂いもする。

見ていてしんどいなーと思う日もある。

それでも、ここにしかないものがどれほどあるか。

 

むかしから伝えられてきただろう細やかな所作。

いったん堰を切れば、つらつらと口から溢れる言い回し。

梅の花がほころんで、闇の中でも香り続けるような舞踊。

 

これらは危うさと表裏一体で、他では得難いものばかり。

 

映画代より安い木戸銭で、舞台と客席、身体と心の張り合いによって

築かれてきたスリリングな世界に、痺れている。

 

 

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2017年2月の感謝観劇

ナンテコッタイ ブログ全然書けてないままあっという間に2月が終わってしまいました涙 楽しく感慨深いことてんこ盛りの1月間でした。感謝、感謝。

  • 浪花劇団@木川劇場
  • 劇団あやめ@此花演劇館
  • 本家真芸座@やまと座
  • 紅劇団@鈴成り座
  • 劇団美山@舞い舞座京橋劇場
  • 劇団美鳳@浅草木馬館
  • 春陽座@三吉演芸場
  • 筑紫桃太郎一座花の三兄弟@ゆの蔵
  • 劇団都@梅田呉服座
  • 森川劇団@弁天座
  • 澤村慎太郎劇団@オーエス劇場

 

 

 

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